経営再建中の東芝が策定している2017年3月期の事業計画の骨格が16日までに判明した。リストラ効果などで全事業を黒字化し、1000億円超の最終黒字を確保。一方で白物家電事業の売却などにより売上高は前期から1兆円程度減り、5兆円規模を見込む。事業規模を縮小しながら収益力を取り戻し、「V字回復」を目指す考えだ。
東芝の室町正志社長が、18日の説明会で事業計画を発表する予定。同時に公表する中期経営計画では、主力の記憶用半導体に数千億円規模の投資を行い、競争力強化を図る方針。中計について東芝幹部は「17年3月期に黒字化を達成するほか、しっかりと種をまき、2、3年後につなげたい」と強調している。水素を製造して貯蔵・活用するシステムの研究開発も強化し、再成長への布石とする考えだ。
また18日までに医療機器子会社、東芝メディカルシステムズの売却でキヤノンと正式合意。16年3月期に7000億円強の売却益を計上し、2月時点の予想で7100億円の赤字を見込む最終損益は大きく改善する見通し。