これに対しスマートストリームXは、機器ごとに優先順位を付けて導入できるため、初期費用は1000万円ほどに抑えられる。省エネ性能も各機器への導入で5~10%の電力消費量削減効果が期待できるという。同社スマートストリーム事業部の須賀隆宏担当課長は「『ここの設備に導入すると効果的に省エネできますよ』とアドバイスして、導入を促したい」と話す。
スマートストリーム、スマートストリームXともに、水冷式空調設備向け制御システム。須賀課長は「水冷式は空冷式に比べて大規模な空調機器を組み込んでいることが多く、1、2世代前つまり5~10年前のものが多い。そのため消費電力削減の余地が大きい」と指摘する。
◆2年間で36億円販売目標
また空冷式は一般的な家庭用エアコンとほぼ同じ仕組みで、すでに省エネが進んでいるが、水冷式は送風機やポンプなど各機器のメーカーもばらばらで、統一的な制御の仕組みが整備されていないのも省エネ化しやすい理由だという。ただ「空冷式のスマートストリームも今後の課題として検討する」と須賀課長は次を見据える。
13年に発売したスマートストリームは特に電力消費量の大きいデータセンターや、体育館、病院などの公共施設、大型商業施設など全国15施設に導入。空調に関する電力消費量を平均で約3割削減に寄与したという。
NTTファシリティーズは、初期費用が抑えられるスマートストリームXで16年度からの2年間で約36億円という高い販売目標を掲げた。NTTグループならではのAIなどの最先端ICT(情報通信技術)で、省エネ意識を高める顧客ニーズに応える考えだ。(大坪玲央)