【京都発 輝く】京フーズ 昼は弁当店、夜は居酒屋のユニーク経営 (4/4ページ)

2016.3.31 05:00

関佳彦社長

関佳彦社長【拡大】

  • 「遊食邸」錦店は夜の時間帯になると、お酒も楽しめる「立呑居酒屋『百』」へ変貌する=京都市中京区
  • 昼の時間帯は弁当類を販売する「遊食邸」錦店=京都市中京区
  • 古代米などを使用した「おおきに京都弁当」=京都市中京区

 --弁当店経営で再起できた

 「喜ばれる会社づくりが今の目標。例えば、東映や松竹の撮影先で1000円以下で温かい食事を提供できるのは、京都で当社だけ。昔から24時間年中無休で弁当の配達をしたように、臨機応変に対応できるのが強みだ」

 --経営の妙味は

 「社員ら人が育てば、自分が必要とされていると感じる。お金は結果として入ってくればいい。社会で役立てば、会社は生き残ると思うし、100年企業になれるようにしていきたい」

                  ◇

【プロフィル】関佳彦

 せき・よしひこ 立命館大経済卒。1982年、大学3回生で起業した後、独自ブランドに切り替えた弁当店「遊食邸」を展開。2003年に有限会社「京フーズ」を設立し、現職。10年、京都商工会議所の第1回「知恵ビジネスプランコンテスト」で入賞した。54歳。京都府出身。

                ■ □ ■

 ≪イチ押し!≫

 ■こだわり最上級「おおきに京都弁当」

 京フーズの売上高の約7割を占める「お弁当」。30~40種類の中で最もこだわりが色濃く反映されたのが「おおきに京都弁当」(税込み864円)だ。減農薬や有機肥料による栽培にこだわる農業生産法人、中嶋農園(京都市伏見区)がつくる古代米を使用。アミノ酸やミネラル、ビタミンB群、ビタミンE、鉄分がそれぞれ白米の2~3倍ある“不老長寿のコメ”として知られ、徳川家康が伏見城にいた際、自分の部隊を強くするために食べさせた「武士米」という逸話も残る。

 関佳彦社長の長男で、遊食邸六角店長の悠人さん(29)は「古代米だけでなく、おからコロッケ、豆腐ハンバーグなど手作りでこだわりのある総菜がたくさん入っている」と話す。このほか、豆腐と野菜のみを使う弁当「京の豆腐屋さん」など時代ニーズを捉えた新作を品ぞろえしていく。

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