海外投資の呼び水
官庁街に近接する立地を生かした国際ビジネス拠点としての虎ノ門地区の再生は、海外からの投資の呼び水となる可能性も秘めており、「国際都市・東京」の競争力を高める一里塚となりうる。
虎ノ門地区は中央官庁が並ぶ霞が関に近く、周辺には法律事務所や大使館なども多い。1968年には日本初の超高層ビル「霞が関ビルディング」が竣工(しゅんこう)するなど、かねてから国際ビジネスの拠点と位置づけられてきた。
だが、近年はオフィスビルの老朽化が進み、交通の不便さもあってビジネス拠点としての魅力が低下。大手企業が他の地区にオフィス移転するなど、地盤沈下が目立っていた。
今回の再開発は、眠っていた虎ノ門の潜在能力を引き出す試みだ。鉄道やバス路線の整備で弱点の交通アクセスを向上させ、都市機能が高まれば「官庁のお膝元」という立地が生きる。14年開業の「森タワー」に欧製薬大手など多くの外資系企業が入り、地価を3割以上押し上げた実績も追い風となっている。