仏伊小型プロペラ機、日本の空を飛ぶ MRJが離着陸できない離島に照準 (2/2ページ)

2016.4.15 22:17

天草エアラインが導入した欧州ATRの小型ターボプロップ機。イルカをデザインした機体となっている=15日午前、熊本空港(黄金崎元撮影)

天草エアラインが導入した欧州ATRの小型ターボプロップ機。イルカをデザインした機体となっている=15日午前、熊本空港(黄金崎元撮影)【拡大】

  • 天草エアラインが導入した欧州ATRの小型ターボプロップ機=15日午前、熊本空港(黄金崎元撮影)
  • 燃費性能が高い、地域間を結ぶ小型ターボプロップ機をアピールするATRのパトリック・ド・カステルバジャックCEO=14日、東京都港区(黄金崎元撮影)

 日本では短距離路線の旅客機の老朽化が進んでいる。ATRは、平成37年までに国内で100機の新たな需要があると見込み、パトリック・ド・カステルバジャック最高経営責任者(CEO)は「そのうちの7割の受注を獲得したい」と強気だ。昨年6月には日本エアコミューター(鹿児島県霧島市)から8機の受注を獲得している。

 MRJとは、ジェットエンジンとプロペラエンジンで能力差は明らかだ。カステルバジャックCEOは「長い距離はMRJで、そこから先の短距離輸送は当社の旅客機を使えば、うまく補完できる」と述べ、共存は可能だとみる。

 一方で課題もある。ATR関係者は「ジェット機よりもプロペラ機の方が安全性が低いというイメージを変えなければならない」と話す。納入実績を増やし、地域航空会社の信用を得る必要がある。

 国内の地域航空会社は経営が厳しいところも多い。天草エアラインも赤字続きだったが、企業努力で黒字転換した。こうした努力が認められ、周辺自治体がATRの購入費を負担した経緯もある。赤字が続けば、路線が廃止される可能性もあり、それもリスクだ。

 昨年末に鹿児島に補修品センターを立ち上げたが、日本市場の開拓にはサポートサービスを一層充実させる必要もある。(黄金崎元)

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