天草エアラインが導入した仏伊ATRの小型ターボプロップ機。イルカをデザインした機体となっている=15日午前、熊本空港【拡大】
天草エアラインのような小さな航空会社は大きな投資になかなか踏み切れないのが実情だが、ATRはコストメリットの高さから導入を決めた。
欧州エアバスグループとイタリアのフィンメカニカの合弁会社ATRは、小型プロペラ機の製造に特化。これまで世界で1500機、約100カ国、200社超の販売実績を持つ。
国内では短距離路線の旅客機の老朽化が進み、ATRは代替など含めて、2025年までに約100機の需要があるとみている。パトリック・ド・カステルバジャック最高経営責任者(CEO)は「そのうち7割の受注を獲得したい」と意気込む。
昨年6月には日本エアコミューター(鹿児島県霧島市)からも8機を受注。さらなる受注拡大を目指している。