天草エアラインが導入した仏伊ATRの小型ターボプロップ機。イルカをデザインした機体となっている=15日午前、熊本空港【拡大】
国内では、離島を中心にジェット機が離着陸できないような小さな空港も多い。まずはそのニーズに応えていく考えだ。また、名古屋-新潟間のように道路や鉄道利用では時間のかかるエリアの路線でも、各航空会社に売り込みを強めていく方針だ。
MRJに代表されるジェットエンジンとATRのようなプロペラエンジンでは性能差は明らか。ジェットエンジンの方が最大航続距離は約3倍、スピードも約1.5倍だ。だが、カステルバジャックCEOは「長い距離はMRJで、そこから先の近距離輸送は当社で補完できる」と共存は可能との認識を示す。
20年には東京五輪・パラリンピックが開催され、訪日客の増加も見込まれている。観光に力を入れる自治体も多い。MRJなどの小型ジェット旅客機と協調し、「日本の観光業を盛り上げたい」(カステルバジャックCEO)という。
日本市場を開拓するためには、保守や修理などメンテナンスサービスの充実も今後、重要になる。天草エアラインや日本エアコミューターに続く受注獲得ができるのか、ATRの挑戦がこれから始まる。