三菱自動車が軽自動車の燃費試験データを不正に操作していた問題を受け、三菱自から軽の供給を受ける日産自動車が軽の自社生産を検討することが21日、分かった。不正が行われた軽は販売停止になっているうえ、2018年度の投入を予定していた新型車もイメージ悪化が懸念される。軽は日産にとって主力商品になっており、不正をきっかけに協業の見直しや解消に発展する可能性がある。
車両やパンフ撤去
「(三菱自の不正は)昨日の夜に聞いたばかり。これから大変になると思う」
21日朝、横浜市内の日産販売店。開店準備をしていた男性スタッフは戸惑った様子でこう話した。店舗の一角には不正があった軽が置かれており、「お客さまは燃費の意識が高く、売れている車の一つだった」という。
三菱自が対象車の販売と生産を停止したことを受け、日産の販売店でも展示車両やパンフレット、チラシの撤去などに追われている。商談中や既に購入した顧客の対応も必要になっている。