出光興産のエチレンなどの製造設備=4月、千葉県市原市【拡大】
国際競争は激しさを増しており、円ドル相場が円高に進めば一気に価格競争力を失い、減産を迫られることになる。石油化学大手の幹部は「業績や事業環境が好調なうちに、次の一手を考えないといけない」と危機感を強める。
石油化学各社はこれまでも生産能力を削減してきた。旭化成は岡山県倉敷市の水島コンビナートの設備1基を今年2月に停止した。三菱化学は14年に茨城県で1基止め、住友化学は15年に国内生産から撤退した。
それでも状況は厳しい。18年には米国のシェールガスを原料にした安いエチレンが市場に出回る見通しだ。巨大国際企業のダウ・ケミカルとデュポンは合併で合意し、競争力のさらなる強化を狙っている。経済産業省はエチレンの国内生産が20年には2割程度の供給過剰になると分析。出光興産の幹部は「今のエチレン設備は最終形ではない。もう一段(再編の)動きがあるだろう」と予測した。