日本製紙は、木質バイオマス生産の実証実験に乗り出す。タイの製紙大手と組んで来春をめどに実験を始め、トレファクション技術と呼ぶ最新技術を使って木材を燃料化する。事業化の可能性があると判断すれば、2018年度中にも量産化する計画だ。
トレファクション技術では、250~300度の比較的低温で木材を炭化させる「半炭化」と呼ぶプロセスを経て燃料にする。通常より熱量を多く残すことができ、結果として発電量も増えるのが最大の特徴。固形燃料のペレットにした場合、耐水性に優れるほか、粉砕もしやすいことから、石炭への配合割合を増やせるなどの点でも優れている。
実験はタイ製紙大手SCGパッケージの子会社であるフィブラス事業部門会社(PPPC)と共同で行う。タイ東北部にあるPPPCのパルプ工場内に生産設備を設置。同社が周辺に所有するユーカリ材を原料に、ペレット状の木質バイオマス燃料にする。さらに日本製紙の釧路工場(北海道釧路市)へ送り、石炭と混ぜて燃焼試験を行う。