実験設備の生産能力は年8000トンを予定。事業化する場合は、その10倍となる8万トン規模の設備を想定しているという。その場合、投資額は数十億円程度になる見通しだ。
実験開始に先立ち、4月21日にPPPCと共同研究開発契約を結んだ。日本製紙は14年にSCGパッケージと提携し、約22%を出資している。日本製紙によると、同技術の研究は世界的に進んでいるが、量産化にこぎ着けた例はまだないという。
同社を含む製紙各社は、国内の紙需要が人口減やデジタル化で先細りとなる中、「脱・紙頼み」を最優先の経営課題に掲げている。一方、間伐材や建築廃材を使って発電する木質バイオマス発電は、CO2排出を抑制できることから、日本を含めて世界的に開発の動きが加速している。日本製紙は「製紙業で培った木材調達ノウハウなどを生かせる」として、事業化で先陣を切りたい考えだ。