セブン&アイ、井阪体制に ヨーカ堂、そごう・西武めぐり新たな対立の恐れも  (1/2ページ)

2016.5.26 20:40

「セブン&アイ・ホールディングス新体制発足に伴う記者会見」会見終了後フォトセッションする、左から後藤克弘(代表取締役副社長)、井阪隆一(代表取締役社長)、古屋一樹(セブン-イレブン・ジャパン代表取締役社長)=26日午後、東京都千代田区神田美土代町(山崎冬紘撮影)

「セブン&アイ・ホールディングス新体制発足に伴う記者会見」会見終了後フォトセッションする、左から後藤克弘(代表取締役副社長)、井阪隆一(代表取締役社長)、古屋一樹(セブン-イレブン・ジャパン代表取締役社長)=26日午後、東京都千代田区神田美土代町(山崎冬紘撮影)【拡大】

 セブン&アイ・ホールディングス(HD)の経営体制をめぐる混乱は、24年にわたりグループトップに君臨した「カリスマ経営者」鈴木敏文会長兼最高経営責任者=CEO=(83)が退き、井阪隆一氏(58)がセブン&アイ社長に昇格する人事が26日の株主総会で承認され、決着した。ただ、不振が続く総合スーパーのイトーヨーカ堂やそごう・西武への対応で井阪氏と、大株主である米投資ファンドとで考えが異なる。改革の具体化に伴って新たな対立も懸念される。(永田岳彦)

 「業態論で全てがダメとは考えていない。地域での役割や存在意義を精査していきたい」。26日、株主総会終了後の記者会見で井阪氏は、イトーヨーカ堂やそごう・西武の改革についてこう考えを述べた。

 また、強力なトップダウン型の経営体制だった鈴木氏の下では「本音で議論できない面もあった」として、集団指導体制で進める中、セブン&アイと主要子会社とが定期的に話し合う場を設ける考えも示した。

 鈴木氏が推し進めた店舗とインターネット通販を融合させるオムニチャネルについては「リアル店舗だけでは取り残される。真っ正面から取り組む」と述べ、基本的に路線を踏襲する考えだ。

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