トヨタとＫＤＤＩ、新しい通信システム共同開発へ　途切れなく渋滞ルートや地図情報

　トヨタ自動車とＫＤＤＩは２日、車内で渋滞を避けるルートや地図の最新情報を安定して取得できる世界共通の通信システムを共同開発すると発表した。データセンターとつながる車の通信機に採用し、国別で異なる通信方式の切り替えなどを省き通信の遅れや切断を防ぐ。２０２０年までに日米で販売するトヨタ車ほぼ全てに搭載する。

　トヨタは車の通信機を使い、行き先情報を取得したり、緊急時にセンターに通報したりするサービスを国内外で展開する。

　現在は地域別に搭載する通信機の仕様を変え、ほかの地域に入ると通信方式を切り替えて幅広い地域でサービスを展開していたが、通信品質が下がる恐れがあった。

　トヨタは共同システムを開発し、ＫＤＤＩが提携する６００社以上の海外通信事業者や他メーカーにも採用を呼びかける方針だ。