日本の素材各社、メキシコ進出続々 自動車生産拡大、旭硝子や神鋼が新工場 (2/2ページ)

2016.6.4 07:05

4月に竣工式を行った旭硝子のメキシコ工場=サン・ルイス・ポトシ州
4月に竣工式を行った旭硝子のメキシコ工場=サン・ルイス・ポトシ州【拡大】

 化学では、三井化学が韓国の石油化学大手、SKCとの折半出資会社を通じ、約10億円を投じて自動車用シートに使うウレタンの生産拠点を4月末に構えた。同社は、バンパーなどの材料となるポリプロピレン(PP)コンパウンドについても、米国、インドとともにメキシコの拠点増強を予定する。化学大手では、旭化成も現地法人を設立し、エンジン部材などに使う樹脂コンパウンドの販売を昨年秋に開始。今後は現地生産も検討する方針だ。

 一方、鉄鋼メーカーもメキシコを有望視している。神戸製鋼所は、神鋼商事などと約43億円をかけてボルトやナットの材料となる線材の2次加工拠点を構え、今年から稼働させた。JFEホールディングス(HD)傘下のJFEスチールは、自動車用鋼板の合弁生産について可能性を探っており、JFEHDの林田英治社長は「(進出決定まで)時間はかからないと思う」と語る。

 メキシコでは、15年に過去最高となる約340万台の自動車を生産(大型バス・トラックを除く)。20年には500万台まで増えるとの予測もある。日産自動車・仏ルノー連合が17年に独ダイムラーとの合弁工場を稼働させるほか、トヨタ自動車は19年に新工場を建設するなど、日系自動車メーカーも進出を加速している。

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