
日産自動車「キャシュカイ」の欧州仕様車(同社提供)【拡大】
一方で、日産は問題が指摘された車両の排ガス低減と販売停止には応じる構え。日産の7日の声明ではリコールという言葉は使わなかったものの、「実走行環境で窒素酸化物(NOx)を減らす技術的な改良の用意がある」と韓国側に伝えたと説明した。対象車両販売も5月中に中止した。日産の韓国国内の販売台数は6000台弱で、世界販売全体の0.1%にすぎない。仮にキャシュカイ以外の販売が全面停止になっても影響は軽微だ。
ただ、問題が長引けばブランドに響く恐れもあり、排ガス低減などへの早期対応方針を示して、譲歩を引き出す狙いがあるとみられる。
今回の問題は、そもそも独フォルクスワーゲン(VW)の排ガス不正発覚を受け、韓国政府が他社車両を検査する中で浮上した。キャシュカイには、エンジンが壊れるのを防ぐため、一定温度になると排ガス装置が止まる合法の装置が搭載されているが、停止温度が35度超と検査の中で最も低かったため、やり玉に挙がった可能性がある。(今井裕治)