経営陣は鴻海側から送り込まれ、郭会長が「日本人に任せたい」と発言していた次期社長も蓋を開けてみれば、腹心の戴副総裁に決まった。そして雇用までも維持することが困難な情勢となっている。5月12日には、シャープは東証に「グローバルで最大7千人程度の人員削減」とする資料を開示、すぐに削除するという一幕も。人員削減を検討していることを浮き彫りにした。
関係者は「破談した4年前の資本業務提携交渉の経験で、提示条件などが白紙化されることは最初から分かっていた。だから生え抜きの取締役は鴻海からの支援受け入れに反対したのに…」と指摘する。
どこへ漂流
「シャープは、これからも、シャープです。」
5月22日、シャープは新聞の全面広告でこう訴えかけた。
経営信条「誠意と創意」に裏付けられた仕事を通じて、社会への貢献を目指す気持ちは創業以来変わることはないと強調した。