1軒の貸しレコード店から一大グループに成長したCCCだが、取り巻く経営環境は決して楽観視できるものではない。
共通ポイントサービスでは、三菱商事系のローソンなどが展開する「Ponta(ポンタ)」や楽天の「楽天スーパーポイント」、NTTドコモの「dポイント」と会員や加盟店の獲得でしのぎを削り合う。
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■暮らしビジネスに「旅行」取り込み
CD・DVDレンタルや書籍販売でも、米ネットフリックスをはじめとする動画配信大手や、米アマゾン・ドット・コムなどネット通販大手との顧客争奪戦が厳しさを増している。
こうした中、CCCは図書館運営や格安スマートフォンなど事業の多角化を矢継ぎ早に進め、暮らしのあらゆる場面にCCCが関わるというビジネスモデルを追求してきた。今回のエアビーとの提携は、増田社長が掲げる「ライフスタイル提案」の中で「旅行」という大きなピースを埋めることになる。
CCCが日本でのエアビーの宣伝に成功し、Tポイント会員が海外旅行する際にエアビーを優待利用できるところまで提携が深化すれば、会員を囲い込む上で強力な武器となるかもしれない。
実は、CCCとエアビーが手を組むのは今回が初めてではない。2014年からコラボを始め、昨夏には書店を中心とした複合商業施設「湘南T-SITE」(神奈川県藤沢市)を使い、家族で店内に宿泊してもらう夏休みの特別キャンペーンを実施。応募者全員にエアビーの割引クーポンを送るなど、エアビーの知名度向上を図ってきた。そうした取り組みを経て、今回の本格提携に至ったという。
エアビー共同創設者のジョー・ゲビアCPO(最高商品責任者)は「いろいろな国でさまざまなレベルのパートナーと組んでいるが、もともとはT-SITEとの提携が始まりだ」と、経緯を説明する。