出光興産と昭和シェル石油は17日、合併の時期を来年4月1日にすると発表した。これまでは今年10月から来年4月をめどに合併するとしていたが、出光による昭和シェル株の取得が今年前半から9月にずれ込む。公正取引委員会の審査に時間がかかっているためだ。
合併により、両社合算の連結売上高は6兆円に迫り、首位のJXホールディングスに近づく。両社の社員は削減せず、国内の製油所は再編しない方針。それぞれのブランドも一定期間使用する。
両社は昨年、日本市場の縮小に伴い、経営の効率化を目指し経営統合で基本合意した。出光は、英・オランダ系石油メジャーのロイヤル・ダッチ・シェルの子会社から昭和シェルの株式約33%を取得して筆頭株主になり、その後、合併する。