節電特典を告知する駅のポスター=17日、東急二子玉川駅(東急パワーサプライ提供)【拡大】
こうした節電と消費行動を組み合わせた顧客獲得の取り組みは、新電力では東京急行電鉄子会社の東急パワーサプライ(東京都世田谷区)も7月から始める。同社から電力を購入している顧客を対象に、最高気温35度以上の「猛暑日」に東急線に乗ると、系列の商業施設などで使えるポイントを付与するサービスを展開する。
気象庁が午前11時に発表する翌日の天気予報で、東京地方か神奈川県東部の予想最高気温が35度以上だった場合に、翌日の午前10時から午後4時までに東急線に乗車した人が対象となる。交通系のICカード「PASMO(パスモ)」を使って改札をくぐると、ポイントが自動的に加算される仕組みだ。
同社が獲得した契約件数は4万5000件を超えた。今年度は10万件を目標にしているが、日を追うごとに消費者の関心が薄れ伸びが鈍化しているという。担当者は「節電特典で目新しさを加え、切り替え需要を再度喚起したい」と話している。(佐藤克史)