昆布3倍で関西色濃く
味と価格にシビアな関西で他社と勝負する上で、セブンが最も意識したのが「値ごろ感」だ。価格を抑えつつ、高品質な原材料をぜいたくに使うことにこだわった。このため加工や仕込みも極力、工場で手間暇かけて作り込むことで味を高めている。
例えばうどんの汁はだしを重視する関西の嗜好にあわせるため、製法を変更した。従来は出来合いのだし汁を使っていたが、工場で原材料から抽出する製法に切り替えた。昆布の使用量も3倍に増やし、昆布と雑節原料を工場で直接取り込むなどの手間をかけるようにした。この5月下旬からはさらに関西風のだしを作り込むため、かつおは荒削りして追い鰹にしている。
カレーも関西風の味づくりと値ごろ感がヒットにつながった。今年1月に発売した「牛すじカレー」(450円)は、大阪で戦後まもなく開店した「インディアンカレー」で続く甘辛カレーの文化を研究して作り上げた。果実の甘みに加え12種類のスパイスを使い、『先甘、後辛』でスパイスを感じる味付けにした。さらに関西のカレー専門店では牛すじが多く使われることから、2種類の牛すじで食感に従来のカレー商品に比べ、ご飯、ルーをそれぞれ20%増量したが、値ごろ感をアピールするため価格は据え置いた。