加速する日本の「エレベーター競争」 東芝は再び「上昇気流」へ乗るか (2/3ページ)

2016.6.20 06:58

開発したマシンルームレス・エレベーター「スペーセル―GRⅡ」

開発したマシンルームレス・エレベーター「スペーセル―GRⅡ」【拡大】

  • 「スペーセル―GRⅡ」のカゴと乗り場の隙間(東芝提供)
  • 従来機種のカゴと乗り場の「隙間」(東芝提供)

 エレベーターのカゴと乗り場の間に生じる隙間をふさぐ機能も業界で初めて追加。女性がイヤリングなど小さな物をすき間の中に落としたり、ハイヒールがひっかかったりするようなリスクを防ぐことができるようになった。

 さらに、車いすの人には欠かせないカゴ内の背面ミラーの中にモニターを搭載し、映像が浮かぶサイネージ(看板)として室内の装飾などもできる「ミラーサイネージ」、カゴ内の操作盤にある液晶ディスプレーに日本語、英語、中国語、韓国語で表示し、運行状況を伝える「ユニバーサルガイド」といった機能も加えた。20年東京五輪・パラリンピックで増加が見込める訪日観光客にも配慮している。

 消費電力50%削減

 省エネの面でも回生電力の利用や待機電力の削減、LED(発光ダイオード)照明の採用などで、消費電力を従来機種に比べ最大50%も削減した。カゴをガイドレールに沿って動かすのにローラーを使用しており、従来は必要だった潤滑油を使わずに済み、省資源も実現した。

 東芝は、昨年発覚した不正会計問題で信用が急降下した。医療機器や白物家電事業の売却に追い込まれ、大規模なリストラも実施した。こうした中、「従業員のモチベーションも低下してしまった」(実平喜好環境室長)という。

環境配慮型の商品や環境保全活動を紹介するために1989年から…

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