シャープの高橋興三社長【拡大】
40年来シャープ株をもつという西宮市の無職男性(70)は「鴻海は受託製造販売のEMS企業だが、シャープのブランド価値を理解していない。4月の買収契約から、約束が二転三転している。これでは、従業員のモチベーションも下がり、シャープブランドを消費者が信頼できなくなる」と疑問を呈した。
一方、海外事業も手がけたシャープOBの男性(80)は「現経営陣はもっと結論を早く出すべきだった。グローバル化が進む中で、鴻海が買収してくれたことはありがたい。シャープブランドを選んでいただいたと思っている」と話した。
同日午後には、金融機関向けの種類株主総会を開き、新株発行のための定款変更議案を諮る。