大戸屋ホールディングスの定時株主総会に向かう株主=23日、東京都新宿区(永田岳彦撮影)【拡大】
創業家との対立は、“カリスマ”で知られた久実氏のファンが多い加盟店オーナー株主や個人株主の離反を招く恐れもあった。窪田社長は「私は前会長のようなカリスマ性のある経営者ではない。だからこそ風通しの良い企業風土を作り、前会長の経営理念の実現に向け邁進(まいしん)したい」と、自身を中心にガバナンス(企業統治)を強化していく必要性を訴えた。
会社側が提案した人事案は、取締役11人のうち窪田社長ら3人を再任し、社外を含め8人を新たに選任するというものだ。これに反対した創業家は、久実氏の妻三枝子さん(62)と長男智仁氏(27)の2人で、久実氏から計18%超の株式を相続した。
対立は会社側が久実氏の死後に経営陣の顔ぶれを一気に替えようと動き、創業家側の“不信”を招いたことが発端だ。
創業家の“降格”を否定
昨年11月に常務だった智仁氏が取締役に降格。人事に異を唱えるかのように、智仁氏は今年2月に取締役を辞任して会社を去った。