
「しまめるコーデ」の新商品のデザインについて話し合う「mer」の読者ら=5月下旬、東京都品川区【拡大】
◆新鮮な体験
SnSnap(エスエヌスナップ、東京)は、イベント会場に設置した端末で、参加者がSNSに投稿した写真をすぐに印刷してカードを作成するサービスを展開する。多くの若者を企業や自治体のイベントに呼び、写真を投稿してもらうことが狙い。カードの裏に広告やクーポン券も印刷でき、本人にプレゼントされる。
西垣雄太社長(26)は「デジタル写真で育った若者にとって、自分が撮った写真が印刷されたカードは新鮮で、特別な体験として喜ばれる」と話す。15年7月のサービス開始後、1年間で約230件のイベントで導入された。
青森県十和田市は、地元の中学生の提案で、7月9日から10月30日まで「十和田湖観光交流センターぷらっと」に端末を設置。担当者は「美しい景色を撮影して投稿してもらいたい」と期待する。
文字離れが進むとされる若者向けに、動画広告を活用する企業も増えている。乗り換え検索サービス「駅すぱあと」を展開するヴァル研究所(東京)は4月、若い利用者を増やそうとアニメ動画の広告「サヨとコウの出発」をネット上で公開。2カ月で視聴回数が約90万回に上る人気だ。
変わりたいと願いながらも一歩を踏みだせない女子高生が、駅すぱあとの検索画面の「出発地」に「私」と入力するまでの物語。3分17秒のうち「駅すぱあと」の文字は最後に数秒出てくるだけ。「広告らしくない。最後まで見てしまった」という感想が目立つ。
同社ソリューション事業部の若井なつみさん(24)は「共感してもらうことを重視した。イラストを描き進めながら物語を展開する、飽きさせない工夫も評価された」と話す。