東京都心部でオフィス賃料の上昇が続く中、不動産大手が個性を際立たせたビル開発を競っている。大手町(千代田区)では4日、三菱地所の「グローバルビジネスハブ東京」がオープンした。大企業が集積する丸の内地区にあえてベンチャーを呼び込む。オフィス供給量の急増に伴って空室率上昇が予想される「2018年問題」を前に、各社が新機軸の試みでテナントの確保を目指す。
グローバルビジネスハブは、大手町フィナンシャルシティグランキューブの3階を利用。約2700平方メートルのフロアを50区画に区切り、2~20人の小規模オフィスに対応する。充実した共用スペースに加え、セミナーを通じて丸の内の企業との接点も提供していく。
入居済み42社のうち27社を占めるのは、ITや健康関連の海外ベンチャー。日本での事業が順調に成長すれば、オフィス拡大に伴う増床ニーズが期待できるというわけだ。三菱地所の杉山博孝社長は誘致の狙いについて「将来の優良テナントの発掘につなげたい」と語る。