--経営改革や多様な機器開発を進める上でも人材が重要だ
「サミーでは、新卒の採用に力を入れている。採用面で困窮することは今のところないが、エントリー数は減少傾向にある。これは、このところの少子化に伴う新卒者の減少というよりも、若者の遊技離れ、若いプレーヤーの減少が影響していると思う。サミーの場合、従来からパチンコ、パチスロのファンの立場から志望する傾向が強かった。これは今も変わらない。若者の遊技離れは、長い目でみればボディーブローのように産業動向に影響してくるだろう」
--ファンも社員も若者の獲得がカギになる
「若年層の消費意欲の減退については、自動車や酒類など、多くの産業で問題視されている。これは、マクロ的な視点でいえば、経済環境が影響しているのではないだろうか。今の若者は、将来に大きな不安を抱いている。この不安が先に立ち、お金を使わない。かつては若者が消費をリードし、社会も活気に満ちていた。その点、今は経済が成長していないということもあり、マインドも上向かず、気持ちの面でも余裕がない。しかし、手をこまねいている場合ではない」
「例えば、グループ会社のサミーネットワークスでは、ネット上で遊技機のシミュレーターアプリを展開し、これが若年層、中・高年層を問わず人気を集めている。このいわば“バーチャルな遊技”の顧客を“リアルな遊技”、つまりホールに呼び込んでいけたらいいと思う。“連れパチ”がしやすい環境への変化も進めたい。知人や友人を誘ってホールに出向いてもらおう、という戦略だ。実は遊技の場合、このように誰かに連れて行ってもらったことがきっかけになり、ファンになるケースが多い。地道だが、こういうことにもしっかりと業界全体で取り組む必要がある」