イオンとセブン&アイ・ホールディングスの流通大手2社の平成28年3~5月期連結決算が7日、出そろった。イオンは総合スーパー(GMS)の不振や、円高で海外事業の利益が目減りしたことが響き、第1四半期としては7年ぶりに最終赤字に転落した。セブン&アイはコンビニエンスストア事業は好調だったが百貨店事業が不振で、本業のもうけを示す営業利益が減った。
イオンの売上高は前年同期比1・3%増の2兆461億円。営業利益は5・8%減の328億円。最終損益は62億円の赤字(前期は50億円の黒字)。GMS事業の営業赤字は、前年同期の47億円から93億円に拡大した。
一方、セブン&アイの売上高は3・2%減の1兆3947億円、営業利益は0・5減の814億円だったが、最終利益は2・2%増の431億円と過去最高だった。営業利益の約8割をコンビニ事業で稼ぐ一方、百貨店事業は10億円の営業損失を計上するなど業態間の差が鮮明になっている。