損害保険ジャパン日本興亜は7日、国内保険会社としては初めて、個人投資家向けの社債を8月8日に発行すると発表した。利回りが高めの「劣後債」を個人投資家向けに1千億円発行する。日銀のマイナス金利政策の影響で運用難となる中、個人の投資マネーの受け皿として注目されそうだ。
機関投資家向けと併せて2千億円程度を市場から調達し、海外企業の買収などに活用する。
個人向けは1口100万円から購入できる30年債。利率は市場金利よりも高い0・6~1・2%程度になる見通しで、今月27日に決定する予定だ。償還期限は30年先だが、10年目以降から任意で償還が可能となる。機関投資家向けには60年債を発行する。
劣後債は元本や利息の返済順位が低い半面、利率が高いのが特徴だ。利率の高さはリスクの高さの裏返しでもある。