日本勢、次世代がん治療で存在感 期待の重粒子線で中韓勢しのぐ高い技術 (3/4ページ)

2016.7.9 07:10

東芝と放射線医学総合研究所が開発した世界初の超電導技術を用いた重粒子線がん治療装置(東芝提供)
東芝と放射線医学総合研究所が開発した世界初の超電導技術を用いた重粒子線がん治療装置(東芝提供)【拡大】

  • 日立製作所が北海道大学病院に納入した陽子線がん治療装置(同社提供)

 また陽子線を扱う住友重機械工業も日本、台湾、韓国の7施設に受注実績があり、今後はアジアでの受注拡大を目指す。

 粒子線市場は2030年に年間1200億円となり、放射線の3分の1を占めるとの試算もある。受注段階も含めた施設数は約90ある。今後は重粒子線の需要増が見込まれ、国内勢にとっては好機といえる。

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 ■高額医療費が壁、メーカー採算割れも

 一方で、粒子線の普及には課題もある。一つは高額な治療費だ。国内では約280万円かかる。3割負担の保険適用は小児がんと骨に転移したがんのみ。保険会社の先進医療の特約に入っていれば、無料で治療を受けられるが、普及には保険適用の拡大が欠かせない。

 また、メーカー側も採算が取れている会社は少ないという。日立の中村部長は「20施設に納めれば、保守サービスで安定的な収益基盤ができる」と語っており、メーカー側も今は体力勝負となっている。

これまでコスト競争力やマーケティング戦略が不十分で中韓勢にシェアを奪われてきた

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