
日立とダイセルは、工場の作業の不具合を解析する画像システムを共同開発した(日立製作所提供)【拡大】
日立製作所は13日、化学品メーカーのダイセルと協力し、工場の現場作業員の動きや設備故障の予兆を解析する画像システムを開発したと発表した。工場の品質改善や生産性の向上で効果が出ており、ダイセルは各工場にシステムの導入を広げる。
日立は来年度以降に、すべてのモノをインターネットでつなげる「IoT」の情報基盤の一部機能としてこのシステムを提供する。
日立は昨年2月からエアバッグの基幹部品を製造するダイセルの播磨工場(兵庫県たつの市)で、画像解析システムの試験を共同で行ってきた。
具体的には工場に複数のカメラを設置。事前に標準動作を登録し、リアルタイムで稼働する作業員や設備の動きを比較し、現場の監督者に異常を伝える仕組みとなっている。
このシステムの導入で播磨工場では組み立て加工ラインの工程ごとの不良品率が大幅に減った。タカタのエアバッグのリコール問題で、業界では品質管理の重要性が高まっており、今年度中に播磨工場での運用を本格的に始める。海外の主要6工場にもシステムの導入を広げる方針だ。
日立も5月から本格的に提供を始めているIoTの情報基盤「ルマーダ」の一部機能として来年度以降、製造業を中心に同システムを販売する。