
シャシレス工程で消防車が生産されている三田工場。秋から1、2月ごろが繁忙期にあたる=兵庫県三田市テクノパーク【拡大】
◆防災意識高める
同工場では、消防車の製造工程を間近に見ることができる工場見学が人気だ。各自治体などから発注を受け、さまざまな車体が作られていくシャシレスの工程を実際に見られる。「消防車両は普段、気にしていなくても、いざというときこそ大切なもの」(中島正博会長)として、防災の意識を高めてもらおうと、地元の小学校を中心に、社会科見学を受け入れている。
また、モリタグループとして小学生を対象に夢のある消防車のデザインを募集する「未来の消防車アイデアコンテスト」を実施。繁忙期の見学受け入れは同社にとって苦労もあるが、子供たちに防災の大切さを知ってもらうため、今後も積極的に行うという。(岡本祐大)
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【会社概要】モリタ
▽本社=兵庫県三田市テクノパーク1-5
▽設立=2008年10月
▽資本金=10億円
▽従業員=385人
▽売上高=328億2000万円(モリタホールディングス消防車両事業、15年度)
▽事業内容=ポンプ車やはしご車の製造、販売
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□中島正博会長
■開発と技術、サービスに評価
--リーディングカンパニーとして、どこが評価されているのか
「開発と技術、そしてサービスの3つだと考えている。開発に力を入れているからこそ、取引先に新たな提案ができる。また、緊急時に対応できるようにアフターサービスを充実させるよう意識している」