【兵庫発 輝く】モリタ 国内半数を生産 アジア最大級の消防車工場 (5/5ページ)

2016.7.21 05:00

シャシレス工程で消防車が生産されている三田工場。秋から1、2月ごろが繁忙期にあたる=兵庫県三田市テクノパーク
シャシレス工程で消防車が生産されている三田工場。秋から1、2月ごろが繁忙期にあたる=兵庫県三田市テクノパーク【拡大】

  • 中島正博会長
  • 「13mブーム付多目的消防ポンプ自動車」

【プロフィル】中島正博

 なかじま・まさひろ 大阪経済大卒。1972年、森田ポンプ(現モリタホールディングス)入社。取締役海外事業部長などを経て、2006年に社長。15年から現職。66歳。大阪府出身。

                 □ ■ □

 ≪イチ押し!≫

 ■高さ13メートルでも消火できるポンプ車

 1台で消火、救助、資機材収納など、さまざまな役割が果たせる「13mブーム付多目的消防ポンプ自動車」。

 ビルの5階に相当する地上約13.7メートルの高さまで、人や資機材を載せたバスケットを届かせることができる。放水銃がついており、都市部などマンションや事務所ビルといった高所での消火活動も行える。水に消火薬剤を加え、圧縮した空気を送り込むことで、発泡させて水の表面積を広げて効率よく消火することが可能だ。

 この装置、実は「“泡で消す”ということが、開発当初はなかなか認められなかった」(中島正博会長)という。

 大型車が入れない場所でも活躍でき、「コンパクトで最大の機能が発揮できるよう考案された」として、2014年のグッドデザイン賞を受賞している。

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