スマートフォン用ゲーム「ポケモンGO(ゴー)」をめぐる事故やトラブルが国内外で相次いでいる問題で、各地の公共施設などからゲーム運営会社に対し、アイテムを入手できるスポットなどの削除を求める動きが出ている。
京都市東山区の八坂神社は、「宗教施設にそぐわない」としてスポットの削除を要請する方針を固めた。西日本高速道路も、高速道路区域内にキャラクターを出現させないよう申し入れる方針を明らかにした。
また、大阪府の松井一郎知事は、交通量の多い道路などでキャラクターが出現しないよう求める方針。広島市は、平和記念公園にある原爆ドームや原爆の子の像付近にポケモン同士が対戦できる「ジム」などが設定されているとして、8月6日の「原爆の日」までに削除するよう要請した。消費者庁は、ポケモンGOについて安全対策を講じるようゲーム運営会社に要請。危険な場所や立ち入り禁止区域にはアイテムを入手できるスポットを設定せず必要に応じて削除することを求めている。
アプリを配信している米ナイアンティック社を開発面でサポートしているポケモン(東京)は「もともとナイアンティックにスポットの配置基準があるので、その基準に沿って判断していく」としている。