アリババ売却で最終増益 ソフトバンク4~6月決算

 ソフトバンクグループが28日発表した平成28年4~6月期連結決算は、売上高が前年同期比2・9%増の2兆1265億円、営業利益が0・2%増の3192億円、最終利益は19・1%増の2541億円と増収増益だった。国内通信事業が堅調で、中国・アリババ集団の株式の一部売却も寄与した。

 再建が課題になっている米携帯子会社スプリントは減益だったが、円高や卸売業者との契約解除にかかる一時的な費用が要因で、スマートフォンの契約は純増数が約17万と好調だった。孫正義社長は「V字回復のめどが見えてきた」と話した。また、英半導体設計大手、アーム・ホールディングスを約3兆3千億円で買収することによる財務悪化懸念については「国内通信事業からのフリーキャッシュフローが年5千億円ありバランスよく(負債を返して)いける」と強調した。