航空大手2社の2016年4~6月期連結決算が3日、出そろった。熊本地震の影響に加えて、円高による国際貨物収入の減少などにより主力の航空事業が苦戦。原油安による燃料コスト減の効果が相殺され、両社とも減収減益だった。
全日本空輸を傘下に持つANAホールディングス(HD)の売上高は、前年同期比2.3%減の4044億円。熊本地震の影響で国内線旅客数が前年同期実績を割り込んだほか、国際線も欧米やアジア路線のビジネス需要が堅調の一方、中国路線が競合の新規参入などで苦戦した。
日本航空の売上高は4.8%減の2972億円。国際線が、企業の業績悪化や海外で相次いだテロを受け、日本発の個人旅行やビジネス利用が減少した。国内線も熊本地震が響いた。
今年に入って急激に進行した円高を受け、両社とも外貨建てとなっている国際貨物収入がANAHDは29.1%減、日航が32.6%減と大幅に悪化した。原油安も燃料コスト減に貢献した一方で、燃油サーチャージ収入を減らした。
通期の業績予想は、「夏以降の旅行シーズンで需要が回復している」(ANAHD)ことなどを受け、両社とも据え置いた。