全日本空輸の2015年度の国際線旅客数が前年比約13%増の816万人前後に達し、日本航空の実績を超える見通しとなったことが26日、わかった。日航も中国からの訪日需要などを取り込み4%弱伸ばしたが、約808万人にとどまった。全日空の国際線旅客数が年間を通じて日航を上回るのは、1986年の定期便参入以来30年間で初めて。また、実際に運賃を支払った利用客の輸送量を示す「有償旅客キロ」(旅客数×飛行距離)も、日航を初めて上回ったもようだ。
日本を代表する「ナショナルフラッグキャリア」として君臨してきた日航に対し、後発の全日空は、99年に国際的な航空連合「スターアライアンス」に加盟するなどサービスレベル向上に注力。赤字続きだった国際線単体の収支も、04年度に黒字転換を果たした。