
4K・8K試験放送開始セレモニーに臨むNHKの籾井勝人会長(左端)ら=1日、東京・渋谷のNHK放送センター【拡大】
ただ今回の試験放送は実用放送に向けた技術開発が目的で、市販のテレビやチューナーでは受信できない。8Kが見られるのはNHKが全国の放送局など約60カ所に設置する特注のテレビだけ。NHKは五輪期間中、NHKオンデマンドなどで4K映像をネット配信するが、視聴には条件を満たすテレビが必要だ。
電機メーカーなどの業界団体「電子情報技術産業協会」は、4K対応テレビの今年の出荷台数を約130万台、20年に約740万台と予測。今年6月に閣議決定された「日本再興戦略」は「20年に全国の世帯の約50%で視聴されることを目指す」としている。
「東京五輪を4Kなしで迎えるわけにはいかない」。世界の一大イベントの放送で乗り遅れまいと、在京民放キー局側もBSを通じて4Kに参入する方針だ。だが、設備投資に見合う放送収入の増加は期待しにくい。