
シンクロナイズドスイミング・デュエット・フリールーティン決勝の乾友紀子(左)、三井梨紗子組の演技。銅メダルを獲得した=16日、リオデジャネイロ(共同)【拡大】
従来のシンクロ水着は、大部分で3~4枚の生地を重ねていた。これに対し、今回はごく一部を除いてほぼ1枚で仕上げられている。井村コーチから、選手が少しでも動きやすいよう、極限まで軽量化してほしいと求められていたからだ。
だが、枚数を減らすと濡れたときに透けやすくなる。強度も落ちてしまう。そこで採用したのが、東レの特殊素材だった。
この特殊素材は、ポリエステル原糸を高密度に編み上げたものだ。原糸の断面を見ると2層構造になっていて、“芯”にあたる方はセラミックを混ぜて光を通しにくくしてある。複数重ねる場合と遜色(そんしょく)ないほど強度も高い。シンクロは、選手が別の選手を抱え上げるなど激しい動きを伴うが、滑ってつかみ損ねたりしないよう、表面の手触り感にも気を配った。
見た目でも新機軸
一方、見た目という、もう一つの重要な要素でも新機軸を打ち出した。
「今回は屋外プールで競技が行われる。太陽光にも負けない色を出してほしい」。井村コーチは、秋田さんらにそんな注文も出していた。