【リオ五輪】シンクロ代表支えた日本の技術力 メダル獲得に貢献、水着製作で伝統技法活用 (3/3ページ)

2016.8.18 07:02

シンクロナイズドスイミング・デュエット・フリールーティン決勝の乾友紀子(左)、三井梨紗子組の演技。銅メダルを獲得した=16日、リオデジャネイロ(共同)
シンクロナイズドスイミング・デュエット・フリールーティン決勝の乾友紀子(左)、三井梨紗子組の演技。銅メダルを獲得した=16日、リオデジャネイロ(共同)【拡大】

  • デサントが東レと製作したシンクロ日本代表の水着の生地。重ねないことで軽量化しつつ、強度も高めた

 強い太陽光の下でも鮮やかで深みのある色にするにはどうすればいいか。行き着いたのが、着物を染めるのに使われる「手捺染(てなっせん)」だった。板張りした生地に手作業で染料をなでつける伝統技法だ。

 インクジェットプリンターを使うデジタル印刷と違い、手捺染はより多くの染料が生地表面につきやすい。微妙な濃淡や、細かな調色にも対応できる。実際に色をつけるにあたっては、新潟の工場に協力をあおいだ。

 秋田さんらは、ほかにもアリーナの水着などで培ったノウハウを生かしつつ工夫を重ねていった。水着は種目別にデザインの異なる4パターンを用意したほか、個々の選手の体形に合わせてカスタマイズもしてある。水着を手にした井村コーチは「今までで一番軽い!」とほめてくれた。

 苦労の結晶ともいえる水着だが、市販化の予定はなく、売り上げに直接つながるわけではない。それでも秋田さんは「技術の蓄積にもなるし、何より選手を支えたという勲章がもらえる」と喜ぶ。19日からは女子チームの競技も始まる。デュエットに続くメダル獲得の期待が膨らむとともに、競技者を支える日本の技術力への注目度も高まりそうだ。(井田通人)

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