
7月に先行オープンしたネスタリゾート神戸のホテルの正面玄関=兵庫県三木市【拡大】
幹部数人を除きそのまま残った従業員の働き方も大きく変え、それぞれがフロント、清掃、料理の準備など全ての業務に関われるようにした。平日と週末で稼働率が大きく変わるリゾートホテルに則した人員配置の合理化だ。
運営を委託した京阪の関係者は「京阪は駅前など沿線のホテルは得意だが、リゾートホテルには専門のノウハウがある。自分たちではできないことを次々と実現する」と舌を巻く。
星野リゾートは関西ではまだロテルド比叡と京都・嵐山の高級旅館「星のや京都」の2施設しかないが、星野佳路社長は「関西はこれから強化する。特にまだ進出できていない大阪は物件があればすぐにでも進出したい」と意欲を示している。
グリーンピア跡地に巨額投資
一方、リゾート再生では新規参入の動きも活発だ。パチンコ大手の延田エンタープライズは昨年12月に閉鎖された大型リゾート施設「グリーンピア三木」(兵庫県三木市)の跡地を兵庫県から約11億円で取得。250億円という巨額投資で「ネスタリゾート神戸」として再生を進めており、今年7月には一部を先行オープンさせた。