国内2位の自動車大手ホンダの社長に就任して1年が経過した。昨年6月の就任時は取締役を経ていない異例の抜擢(ばってき)として話題を呼んだ。世界販売600万台の目標を白紙に戻すなど逆風が吹く中での船出だったが、社内一丸で夢を追求する「チームホンダ」の精神も浸透。新たな成長への挑戦が続いている。
--就任時に掲げた「チームホンダ」の実現に向けた手応えは
「部門を超えて一つの目標に立ち向かうのがホンダらしさです。就任後に現場を回って対話し、各生産拠点で購買や生産、販売が一体感を持ってどうやっていい製品をつくるかを真剣に議論しているのを実感しました。世界を(北米、アジアなど)6地域に分ける体制の中で調整が多くなるなどの課題がありましたが、対話を通してチームホンダが浸透してきていると思います」
--「ホンダらしいチャレンジング(挑戦的)な商品」の開発も掲げています
「ここ数年も軽自動車でも自転車が積める『N-BOX』などを出し、挑戦精神が衰えたとは思っていません。ただ、日本の軽など地域専用モデルに考えが集中していました。次は中型車『シビック』、スポーツ用多目的車(SUV)『CR-V』など世界展開するモデルの商品力を高め、地域専用モデルとの両輪でラインアップを強化します」