今後の国内販売への影響について、情報通信総合研究所の岸田重行上席主任研究員は「決済機能の追加で利便性が高まり、一定数のニーズはある」と分析する。ただ、「国内のスマホの約5割はアイフォーンで市場は成熟化しており、爆発的に伸びない」と述べ、現状維持との見方だ。
総務省や公取委が厳しい目を光らせる中で、アップルの日本市場への危機感は明らかに強まっている。特例ともいえる日本仕様の電子決済サービスの提供で、逆風をはねのけられるのか、アップルは正念場を迎えている。(黄金崎元)
■アップルペイが利用できる店舗、サービス
◆コンビニエンスストア
セブンイレブン、ファミリーマート、ローソン、サークルK、サンクス、ミニストップ
◆クレジットカード
AEON、オリコ、クレディセゾン、JCB、トヨタファイナンス、ビューカード、三井住友カード、三菱UFJニコス、UCカード
◆小売店
ビックカメラ、マツモトキヨシ、ユニクロ、すき家など
◆ガソリンスタンド
エッソ・モービル・ゼネラル、ENEOS
◆タクシー
日本交通
◆その他
じゃらんnet、TOHOシネマズ、出前館など