デンソーは9日、車載情報関連機器などの製造販売を手がける富士通テン(神戸市兵庫区)に対する出資比率を現在の10%から今年度内に51%へ引き上げ、筆頭株主になると発表した。
富士通テンに55%を出資する富士通から41%分を買い取る。取得額は今後詰める。電子基盤技術などに強みを持つ富士通テンを傘下に収め、デンソーは自動運転など先端技術の開発強化につなげる。
富士通テンには現在、富士通とデンソーのほか、トヨタ自動車が35%を出資している。デンソーの出資比率引き上げ後もトヨタの出資比率は変わらない。 富士通テンの2016年3月期の連結売上高は約3633億円。
デンソーは自動運転など高度運転支援技術の開発強化を進めており、情報や安全関連の事業で20年度に1兆円の売上高を目指している。