
米樹脂加工メーカーの買収で会見する帝人の鈴木純社長=13日、東京都千代田区のイイノホール&カンファレンスセンター【拡大】
帝人は13日、樹脂部品の加工を行う米コンチネンタル・ストラクチュラル・プラスチックス(CSP、ミシガン州)を買収すると発表した。買収額は8億2500万ドル(約840億円)で、同社の買収案件では過去最大。CSPは、ガラス繊維と樹脂の複合材料に強みを持つ。買収で北米中心に販路を広げ、自動車分野への浸透を図る。
今年12月までにCSPの既存株主から全株式を買い取り、完全子会社化する。費用は手元資金などでまかなう。
CSPは1969年設立で、2015年12月期の売上高は6億3400万ドル(約645億円)。米国10カ所のほか、メキシコやフランス、中国に生産拠点を持つ。帝人では今後、自社の炭素繊維複合材料事業との相乗効果も追求していく考え。
自動車では世界的な燃費規制強化を背景に、軽量な樹脂の採用が広がりつつある。同日都内で会見した帝人の鈴木純社長は「原油価格下落で足元の燃費向上意識は弱まっているが、軽量化ニーズはなくならない」と事業拡大に意欲を述べた。