
「東京ゲームショウ2016」より。ゲームの中に入って戦うVRゲーム=15日、千葉市・幕張メッセ(宇野貴文撮影)【拡大】
震動するスーツで音を感じる
会場全体では、戦闘やスポーツなどVR分野で110タイトルが登場。VR専門コーナーには6カ国・地域から35社が出展した。
「エンターテインメントの未来」と題したコーナーには、東京大や慶応大などが研究している、VRヘッドセットなしで直接手で触れられる三次元映像など、視覚や聴覚以外の触覚を重視した「身体性メディア」と呼ばれる技術が多数展示され、行列ができた。特に、「PS VR」用ゲーム「Rez Infinite」の音を多数のバイブレーションが着いたスーツで体感しながら、遊ぶことができるコーナーに注目が集まった。
AIはこれからか?
一方、AIのコーナーはわずか2社だけで、ゲームへの応用が広がり今年の目玉となっているVRとの差が際立っていた。無料通信アプリのLINEで、会話したりゲームしたりできる女子高生のAI「りんな」を開発、出展した日本マイクロソフトの担当者は「AIのみの出展は難しい。来年はゲーム会社との共同出展になるのでは」と話した。