
カネボウ化粧品の新ブランド「KANEBO」を販売する東京都新宿区の京王百貨店【拡大】
カネボウの2015年12月期の売上高は約1800億円。花王による買収後は、07年12月期の2200億円強をピークに、ほぼ一貫して減り続けてきた。中でも、13年に美白化粧品の副作用で肌がまだらに白くなる「白斑問題」を起こしたことで深刻な客離れを招き、花王のお荷物とまでいわれてきた。
KANEBOは、4、5年後にカネボウの現在の売上高の6分の1に当たる300億円を稼ぎ出す計画だ。同社社長を兼務する花王の夏坂真澄常務執行役員は「(カネボウの)80年の歴史の集大成」と力を込める。
一方、商品改革はソフィーナでも進む。13日に中心商品を刷新し、新開発の保湿成分「iTPS複合体」を配合した商品群を新たに加えたことは「大きな目玉」(花王)。感性に訴えるカネボウと違い、科学をベースにした商品づくりが花王の強みだ。最近はそれをさらに“深掘り”し、皮膚以外も研究対象とする「生命美容科学」を標榜している。
花王が化粧品市場に参入したのは1982年。機能性を前面に出したソフィーナは、ブランドイメージに頼りがちな既存商品に満足できない消費者を取り込み、同社を業界首位の資生堂やカネボウに次ぐ有力メーカーに押し上げた。