
カネボウ化粧品の新ブランド「KANEBO」を販売する東京都新宿区の京王百貨店【拡大】
一体化にここまで時間がかかったことについて、ライバルメーカーは「化粧品では先輩であるカネボウに気を使うあまり、一体化に踏み込めなかったのでは」と推測する。だが、そうした消極的な姿勢はもはやみられない。
化粧品事業の業績は今期に入り改善。日本メーカーが苦戦する中国事業の構造改革にもいち早くめどをつけるなど攻めの環境は整いつつある。
今後はKANEBOとソフィーナに、カネボウのメークブランド「ケイト・トーキョー」を加えた3ブランドに経営資源を集中投入する方針。20年12月期には、事業売上高を3000億円超に引き上げ、海外売上高比率も2割強まで高める考えだ。
沢田社長は「これでようやく自分たちの方向にいける。大改革をドライブにしたい」と意気込む。必要な手をあらかた打ち終えた今、何より求められているのは具体的な結果だ。(井田通人)