
内外装を4年ぶりに部分改良して発売されたザ・ビートル=21日、東京都千代田区【拡大】
先進国の中でも日本の消費者は特にブランドイメージを重視する傾向が強いとされ、不正が失望を与えたことで、販売への影響が色濃く出ているわけだ。
ただ、VWにとって日本市場は一昨年まで15年連続で外車メーカーでトップシェアを維持するなど、本来は強みを持つ市場であるのは間違いない。そこで、販売のてこ入れに向けた施策を打ち出した。
一部改良して発売したビートルでは、運転手の疲労を検知する機能を標準装備したほか、カラーも増やした。これを呼び水に購買意欲を喚起し、まず販売店への来店を増やす。
目玉は12月まで全国各所で開く全車種の試乗会だ。実車のハンドルを握ってもらう機会を増やすことで、VWブランドの魅力を再認識してもらう狙い。
ただ、一度失墜したブランドの回復が容易でないのはリコール隠しや燃費不正を起こした三菱自動車を見ても明らか。今は「顧客に寄り添い、信頼を回復する」(シェア社長)ことが何よりも優先されそうだ。