
都内で開かれた「CEATECJAPAN2016」オープニングセレモニー会場で製品を見る安倍晋三首相=東京都千代田区(伴龍二撮影)【拡大】
昨年の出展企業数が過去最低に終わり、低調ぶりが目立っていたシーテックだが、家電見本市からの脱却に踏み切ったことで、久々に盛り上がりそうだ。電機大手では日立製作所が4年ぶりに出展、パナソニックも「いつも以上に力を入れている」と来場者へのアピールに意気込む。ソニーが3年連続で出展を見送り、会計不祥事に揺れる東芝の姿もないが、復権を目指す電機業界の期待は大きい。
「AIやIoTに力を入れる当社とイベントの方向性が合ってきた」。日立製作所の関係者は、出展再開に踏み切った理由を説明する。同社は2018年の実用化を目指しているヒト型ロボット「EMIEW(エミュー)3」を披露。報道陣に公開した3日には東京駅に置き、日中英の3カ国語で接客する実験をJR東日本と始めた。
「出展料に見合う効果がある」と語るのは、経営再建中のシャープ関係者だ。同社はロボット型携帯電話「ロボホン」で話題をさらった昨年に続き、家電を一括管理できる「ホームアシスタント」と呼ぶ小型音声認識ロボットを発表した。「暑いなあ」などと話しかけると、その内容を認識し、エアコンの温度を自動で下げてくれたりする。17年度前半に発売し、価格は5万円以下に抑えたいという。
パナソニックは、触ったり、握手したりするだけで通信ができる技術を紹介。色のついた腕時計をした人と握手すると、相手のスカートが同じ色に光るデモを行うなど視覚的な展示に力を入れる。