
構造改革の一環で廃止が決まった雑貨店「ボンボンホーム」=9月13日、東京都内【拡大】
セブン&アイ・ホールディングスが、衣料品と雑貨の4ブランドを2017年2月期中に廃止することなどを盛り込んだイトーヨーカ堂の構造改革案をまとめたことが、5日わかった。総合スーパー「イトーヨーカドー」は新規出店を抑制し、既存店舗の改装や改築に投資を集中させる。不振の総合スーパーの経営体制を抜本的に見直す。
衣料品ではプライベートブランド(PB、自主企画)のうち婦人服ブランド「セットプルミエ」のほか、紳士服2ブランドの計3つを廃止する。人気のないブランドを整理し、売れ筋の商品に絞り込んで収益の向上につなげる。
また、グループ企業のバルスと共同開発した雑貨店「ボンボンホーム」も廃止する。キッチン用品や寝具、ソファなどを展開していたが、知名度不足などから苦戦。営業中の14店舗は在庫がなくなり次第、閉店する計画だ。
約180店あるイトーヨーカドーは17年2月期中に20店、さらに20年2月期までに20店を閉鎖する。
総合スーパーは専門店に押され不振が続いている。これら構造改革案は、6日に発表する中期経営計画に盛り込む方針だ。